その頃山口の達也は、動揺を隠しきれないでいた。
瀬戸内海に被害があったことで、多数のミツバチが瀬戸内海に向かったのだ。
我々の作戦の最終目標は、スパオオを韓国辺りに向かわせることである。
そのためには、関門橋を渡らせてはいけないのである。
そのためには、今日にでも数千、いや、万という戦力が必要だった。
昨日のスパオオの瀬戸内海侵攻は、予想もしていなかったことではあった。
しかし、だからといってそれに惑わされることは、自滅することになってしまうのである。
この春からの状態の良さの中で、ミツバチ達に安易な油断が生まれてしまっていたのであろうか………