「あなたが、あの有坂さんの妹だって聞いたから、なんとなくはわかってるつもりよ。
でも、この学校の教師としては、辞めるように言わざるおえないの。
特に、上の方から説得するように言われててね…。」


『………。』


ゆきちゃんの言いたいことはわかる。


でも!


『おっしゃりたいことは良くわかりました。
でも、私もそう簡単には譲れないのもわかってほしいんです!』


私も、この学校に入った以上、自分の意志を貫きたい。


『お願いします。入部させてくださぃ!』


「……………、
そういうと思ってね、
考えてみたんだけど……。
私も、いきなり入部をやめさせるのは、ちょっと気が引けてね。


そこでなんだけど、条件をつけてみたらどうかしら?

あなたのクラス、特進Aクラスは、毎週テストがあるの。

その成績で、常に5位以内にいること。

どう?やってみない?」


『やります!!』



思わぬチャンスをもらえた私は、即答だった。


「そうこなくっちゃ♪
あっ、でもテストは甘くないわよ!」


ゆきちゃんは、イタズラっ子の目をする。