「有坂実莉ちゃんっ!!
よろしくね!」


『あっ!あぁ、よろしく…。』


突然、テンション高く話かけてきてこられたから、私は、半分キョドってしまった。


「実莉ちゃん、キョドってるしっ!!
ウケるぅ〜!!

私、池田っていうの。

池ちんでも、池さんでも好きなように呼んでね♪
っていうか、実莉ちゃん、かなりキレーだし!
マジヤバいって!」

池さん(?)は、さっきは思わなかったけど、話してみると意外にギャルっぽい。


悪い子ではなさそう。


でも、若干違和感が…。

『あの…、池田さん?
名前で呼んじゃだめかなぁ…。
何て言うの?』


「………。」


あっ、不機嫌な顔になった!


なんかヤバいこと言っちゃった!?


『ごめっ。
あっ、浜崎先輩呼んでる!
行こう、行こ…』


「………こ…。」


池田さんが俯きながら、ぼそっと何かを言ったので、私はさりげなく耳を傾ける。