その日は、ちまたでいう異常気象のせいか気温が高く、真冬だというのに雨が降っていた。


私とお姉ちゃんは、
傘をさし、スケート場から家へと歩き出す。


風邪をひかないようにと、途中にあるコンビニで暖かい飲み物を買い、飲みながら歩く私たち。


それからすぐだったと思う。


「何か、すごい音しない?」


『うん。
私も、今気になった。
車の音かなぁ?』


キキィーっと、車の急カーブする音が、遠くで聞こえてくる。


時折、加速しては急停車するような変な音。


「走り屋か暴走族が、車ドリフトさせて遊んでるのかもね。」


『ドリフト?って何?』


「ほら、車スピード出して止まったり、無理に曲がろうとすると、タイヤの跡が道に残るでしょう。
その走り方のことよ。
きれいに残せるか競ったりしてるのよ。」


『ふ〜ん、変なの。』