氷の上のプリンセス


『…、お姉ちゃんの関係で試合とか短期留学で海外に行くことが多くて…。』


「そうか…、それで海外の友人とかいるんだな。」


『はい。』



「それが男っつうのは気に入らねえけど。」


『へっ?』


「まぁ、いいとして……。
今日、話聞いていきなりで悪いけど、頼みたいことがある。」


『頼みたいことって…なんですか?』


急に真剣な表情になった先輩。


何だろう?


「今、俺のプログラムがうまく進まない。
お前の力を借りれたら…。
一緒に考えてくれないか?」


えっ!?


先輩のを私が!?


『はいっ!!ぜひやりたいです。
で、でも私なんかでいいんでしょうか?』


「コーチには俺から伝えておく。」