『…いただきます。』


湯気の出ているホットミルクは、ちょっと熱そう。


ふぅーっと息をかけて、少しずつミルクを飲んだ。


はぁ〜。


体があったまる。


自分が入れたホットミルクとは全然違う。


『おいしい…。』


自然と笑顔になる。


「本当、ヤバいな……。
…じゃあ、俺食べてくるから。
大人しく寝てろよ。」


『はいっ!』


先輩が出て行った後、ミルクを飲みながらちょっと冷静になって考えてみる。



この狭い部屋で、一晩越しちゃったよね…。


しかも………、

キスしちゃったよね!?


これって、よくよく考えなくても、普通じゃないよね!?


思い出して両手に手をあてると、頬が信じらんないほど熱い。


でも、同時に先輩の気持ちが分からなくて不安になる。


結城先輩は、すごくモテるから、こういうのは慣れてるのかもしれない。


でも、嫌いな人にキスなんかしないよね?


少しでも期待しちゃって、
いいの…?