先輩は、スッと立ち上がり、冷蔵庫を開けて牛乳を取り出した。
『あっ、あの、先輩っ!?
いいですよ、自分でしますから!』
慌てて、ベッドから起き上がり先輩のもとへ行こうとしたら、
「お前はベッドにいろ。」
って怒り口調で言うもんだから、『はい…。』と答えてしまい、シズシズと引き下がった。
でも、先輩が用意してくれてるのに、またベッドの中には戻りにくいな…。
かといって、狭い部屋で立ってるのも邪魔しちゃうし…。
そう思い、間をとってさっきまで先輩が座ってた場所とテーブルをはさんだ反対の所へ座った。
先輩は、牛乳をコップに入れて、電子レンジへ入れた。
暖めてくれるんだ……。
電子レンジの音楽が鳴り、先輩はコップを取り出すと、私かに「んっ。」って言って渡してくれた。
「冷たいのは体冷やすからな。」
『あっ、ありがとうございます!!』
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