氷の上のプリンセス


「たぶん…、一緒かもな。
俺も、リンク来ると落ち着くような気がする。
氷に触れたくなる気持ちは、なんとなく分かる。」


先輩も、同じ?


気持ちが一緒って思った瞬間、私はたまらずパーッと笑顔になった。


『本当ですか!?
変なヤツと思われたらどうしようかと思いました。
先輩と、同じとこあって嬉しいです!!』


「……。」


『あれ?先輩?』


急に私を見つめて黙ってしまった先輩を不思議に思って、首を傾げる。


すると、急に背中に先輩の手がまわり、引き寄せられた私は一気に温もりに包まれた。


!!!!!!


私、先輩に抱きしめられてる!?


何が起きたのか理解しないうちに鼓動が速くなった。


先輩の鼓動も速くなってるのを感じる。

「……、最近は大丈夫なのか?」


耳元で聞こえる低くて優しい声。


でも、少しオーバーヒートしてしまった私の頭では、
何のことを聞かれたのかすぐに理解できなかった。