君を忘れない


それから走って5分。


家から会社までは
かなり近距離で

チャリで2分
徒歩で5分ちょっと、と言う感じだ。

走ればだいたい3分ほどで
なんと
カップ麺ができちゃう時間で
会社へゴールだ。


中、高校と野球部だった僕は
足にはちょびっと自信があり
加速で3分間なんてどうってことない。

律夏も当時結構速い方だったが
僕よりちょいと遅いから
いつも手をひいて走っている。


今日も律夏の手を引いて走り
「タナカ家電」と派手に書かれた
看板の下のドアへ
先に律花を押し込んで
そのあとに自分もくぐった。