あの日から、
ちゃんと誓ったんだ。

なのに…

どうして?

なんで恋なんて
しちゃったんだろう…





私、黒川 麗(くろかわ うらら)は
春から高校生になる。


今、高校受験も終わり
中学も卒業して…


ひまーな春休みを過ごしている…


今日は親友の
小笠原 陽菜々(おがさわら ひなな)
の家に遊びに来ている。


「おじゃましま~す」
そう言いながら、私は靴をぬいだ


「どーぞーなーんにも無い部屋だけど!」

「あっ!!卒アル見ない!?」


そう、陽菜々は言った…


私は少し戸惑った


「…あ、ごめん!嫌…だよね…」


私が困っているのに気付いたのか、陽菜々は焦ってそう言った


「ううん、見たい」


「…………え?」

陽菜々が驚いたように言う


「卒アル、見よっ」




もう、現実から逃げたくない

前に進みたい

私は陽菜々の机の上に置いてあった、
卒アルを手にとった…