そんな淳一郎と 今では、患者からお祝いの言葉を浴びながら 一緒に回診をしているのだ。 お互い少しやりにくくもあり、 その都度 彼が照れ笑いをして 『私にはもったいない奥さんです』 などと言うもので、 この、“やりにくさ”に幸せを感じている。 私は、カルテを沢山乗せたワゴンを引き、淳一郎について回った。 淳一郎は大部屋の患者を手際よく診ていった。 そして最後に、昨日紹介状を持って入院してきた 牧田という患者の個室の前にきた。