私に恋を教えてくれてありがとう【上】


そして、再び目を閉じた夫を

酷く憎らしい眼差しで確認し、消灯した。


カーテンも締め切って

部屋を照らすのはスタンドの明りのみ。


夫人は椅子に座り、暫く眺めてから

やわらかい拳を夫の腹にあて

こう言った。