--中学1年生--春--




[>優衣




「優衣~!どの部活にする~?」



「姫紀っ!待ってよお」




テニス・バスケ・バレー・吹奏楽
美術・水泳・陸上・理科科学…??





中学に入学して1週間が過ぎようとしている。
今日は入部する部活見学をしている。



あたしは、親友の姫紀と一緒に
いろんな部活を見学中だ。




「う~ん...どこも面白そうだし...」





「お前、運動音痴なんだから、吹奏楽とかがいいんじゃね?」




どこからか声がした。
声がする方を見てみると陸也が立っていた。



「何よ~?りくだってまだ決まってないんでしょ?」



「う゛っ...それはそうだけど...」




陸也は家が隣同士で幼なじみだ。
小さい頃から一緒。
姫紀から聞くところ、陸也はモテるらしい。



「ちょっと~!2人で話してないで私もいれなさいよ~!!」



「あー、ごめん神埼!(姫紀の苗字)」



「さ~きぃ~!  だって、りくがぁ~!!」



「お似合いぢゃん......」



そう言った姫紀の表情が少し暗かった。