ゆうはもずの手をとった。

そしてとても幸せそうに手を握った。

あたしは悲しくて悲しくて、

あたしが存在しないことも、

それがみんなにとって普通なことも、

もずとゆうが仲がいいのも、

何もかもが悲しかった。

それなのに涙は出なかった。

昨日はあんなにないたのに…

無意識に笑ってるあたしがいた。

―そうだよ、あたしがいなければ
なにもかもうまくいくんだよ。

前だってそうだった。
いつだってきっとそうなんだ。

この夢はきっとあたしの願望。
あたしとそしてみんなの願望。
夢の中でそれが叶った。

でも目が覚めたらまたあたしは存在してなきゃいけないんだ。

―それが昨日見たあたしの
つらくて悲しい幸せな夢。