すると、どたばたという豪快な足音が、二階の僕の部屋に近づいて来る。


振動が頭に響き、うつ伏せのまま眉間に皺を寄せる。



そして勢いよく、部屋のドアが全開にされた。




「そーちゃんっ!」




聞き慣れた、女の子の声。



「そーちゃんそーちゃんそーちゃんそーちゃんっ」



そう言って、部屋中を飛び跳ねる。



仕方なく、寝返りを打って仰向けになり、目を開けようとした時だった。



ちさとが、僕の上に跳び乗ってきた。