この世界で二度きみを殺す

「…………進藤さん」


"何"

と言いたげなしかめっ面をもらう。



「僕は悲しい」


「ハァ?」



抜けた声なのに怖い。


他の女子に免疫ついてないからなのかな。


女子に限らず同性にも免疫ついてないけど(あくまで友好的な意味で)。


まあ、友達少ないからなぁ…。



でも、そんな僕に進藤さんは嘘でも優しくしてくれた。


それはどうしても、忘れられないよ。



「進藤さんは僕の事…、復讐の道具としてしか、見てなかったかもしれないけど」



目の前の進藤さんは、否定しない。


けど、肯定もしてない。