シャワーを冷水にして、大脳を呼び起こす。



昼間、階段から落ちた時の衝撃は、咄嗟に出た重心である左肘により最小限に抑えられていた。


まあ、その部分は衣服も破れ、擦り傷から血が少し滲んでいるけれど、

利き手が何ともないのはありがたい。



背中は、押すと多少の痛みはある。


けれど普通にしている分には全く問題ない。


後頭部もまたしかり。



打撃を受けたのが上半身だったため、脚は心配するまでもない。


変に捻ってもいない。


運が良いとしかいいようがない。



本当に、悪運に恵まれている。