ミモザの朽ち木

十二月の日曜日。


外は厳しく冷え込んでいて、朝から降りだした雨が雪になりそうな気配だった。

あたしは膝をかかえてストーブの前に座り込み、パパが部屋に来るのを待っていた。


ママが陶芸教室に出かけてから十分ほどすると、階段を上がってくるパパの足音が聞こえた。

そしていつものように、いつもの手順で、いつものことがはじまる。


不思議と緊張はしていなかったように思う。

これが最後になるという安堵感からか、あたしは終始リラックスしていて、すべてをやり遂げた時も、パパを殺している最中も、決して取り乱すことはなかった。