ミモザの朽ち木

それからも、ひかるの自堕落な生活は続いた。

日を重ねるごとに節操がなくなり、私が家にいることなど気にもかけない様子で、相も変わらず日替わりの男友達を部屋に連れ込んでいた。


私はひかるの身持ちの悪さに黙っていられなくなり、意を決して話を切り出した。


「あなた、随分と男友達が多いのね」


「だから? べつにいいじゃん」


「そういうことに興味を持つ年ごろなのはわかるけど、ほどほどにしなさい」


「そういうことって、なに?」


ひかるの目には、むき出しの敵意が込められている。


「……見境なしにセックスするなんて、女の子として最低よ」


「はあ? 見境なしになんかやってないよ」


「そういう風に見えるわよ。毎回違う男の子を部屋に連れ込んで」


「ママには関係ないことじゃん。うざい」


ひかるに気圧されてしまい、私は言葉に詰まった。


「……ねえ、ひかる。ちゃんとコンドームは使ってるんでしょうね?」


ひかるが舌打ちをする。


「使ってないよ、そんなの」


「どうして使わないのよ……。駄目よ、避妊だけは絶対にしなさい」


「もう、いい加減にして。うるさいって。できたら堕ろせばいいだけじゃん」


気がつくと、私はひかるの頬を張っていた。

思いのほか力が入っていたらしく、ひかるは叩かれた勢いで床に腰をついていた。