ミモザの朽ち木

私は仰天し、戦々恐々としながらも急いで階段を上った。

そして、ひかるの部屋のドアノブをつかみかけた時、何が起きているかを悟った。


ひかるはセックスをしている。

聞こえたのは悲鳴ではなく、ひかるのよがる声だった。


――早すぎないだろうか?


ほんの子供だと思っていた。

今の子供がいくら早熟とはいえ、まだまだ心も体も不完全な危うい年ごろであることは否めない。

おそらく、性の知識だって不十分なはず。


私はすっかり狼狽してしまったが、とにかくこの場を離れなくてはと思い、足音を忍ばせて階段を下りた。

ひかるの部屋から漏れる幼い嬌声が、いつまでも耳鳴りのように響いていた。