目の片隅に



空が見えた。



立ち上がって



手を伸ばして掴む。












一瞬────



ほんの一瞬



空を掴めた気がした。



君を追いかける僕は



朝も
昼も
夜も
考える事は
君の事。



出会って
別れて
又会う



それは運命だと考えるのは、
勝手な事なんだろう。



僕の好きな人は
挨拶を交わし
僕の横を通り過ぎる。



ハニカンダ笑顔
揺れる瞳。



待ち合わせの時間を気にするように、
ため息を漏らし、
僕の好きな人は
僕の横を通り過ぎる。



僕は空を見上げる

手を伸ばして掴んだ


一瞬

ほんの一瞬

君が、振り返った気がした。