盟と透は突然の依頼取り消しと、鞠 あさみのギャップに唖然としてしまった。
今まで客から受けたいくつかのクレームの方が、幾分マシかもしれない。
「申し訳ありませんが、それは出来ません。あくまで依頼人は豊島様となっていますから」
すかさず界が営業モードで答えた。あさみに対してうかれてる様子もたじろぐ仕草も全くない。
「何アンタ。トヨはさ、あたしの為に依頼したんでしょ? だったらあたしが取り消したっていいじゃない。
てか何? その頭。真っ白とかオシャレのつもり?」
小馬鹿にした侮蔑の笑みで界を罵るあさみ。
盟は「接客」の二文字を忘れてあさみを睨みつけていた。
「こちらから豊島様に確認して了承を得なければ、取り消しはできません」
界は静かにもう一度言った。あさみは界が動じない様が気に喰わない様だ。
「あたしの回りうろちょろしたら、訴えるから」
ドアを壊す勢いで閉め、あさみは事務所を出ていってしまった。
興信所にイヤな空気だけを残して……。
今まで客から受けたいくつかのクレームの方が、幾分マシかもしれない。
「申し訳ありませんが、それは出来ません。あくまで依頼人は豊島様となっていますから」
すかさず界が営業モードで答えた。あさみに対してうかれてる様子もたじろぐ仕草も全くない。
「何アンタ。トヨはさ、あたしの為に依頼したんでしょ? だったらあたしが取り消したっていいじゃない。
てか何? その頭。真っ白とかオシャレのつもり?」
小馬鹿にした侮蔑の笑みで界を罵るあさみ。
盟は「接客」の二文字を忘れてあさみを睨みつけていた。
「こちらから豊島様に確認して了承を得なければ、取り消しはできません」
界は静かにもう一度言った。あさみは界が動じない様が気に喰わない様だ。
「あたしの回りうろちょろしたら、訴えるから」
ドアを壊す勢いで閉め、あさみは事務所を出ていってしまった。
興信所にイヤな空気だけを残して……。

