界が中国へ行き、泉と突然連絡が取れなくなってから、早くも2度目の朝が黒菱興信所にやって来た。
この3日、盟はろくに睡眠を取ってない。
特に泉に関しては思い当たる所全てに足を運び、様々なツテに情報を求めたが手掛かりが無かった。何よりあの、最後頼みの詠乃からでさえ情報を得られなかったのだ。
ただ1つ戻って来たのは、高速道路で棄てられていた泉の携帯電話のみ。
もう何度目か分からないため息をつきながら盟はデスクで頭を抱えていた。
(どうしよう……。私のせいだ。私がしっかりしてなきゃいけなかったのに)
界が残した2件の依頼の方は、透が礼二の会社に頼んで請け負ってもらった。
本来、界が中国へ行く為に礼二に無理を言って回してもらった2件だった為、これは滞りなく済んだが。
いずれにせよ、事態は界が中国へ発った時より深刻になってしまっていた。
「メイ……、俺起きてるから。少し寝た方がいいよ」
イオが資料室から事務所に入ってきた。金の髪がセットされておらず、いつもより長く見える。
この3日、盟はろくに睡眠を取ってない。
特に泉に関しては思い当たる所全てに足を運び、様々なツテに情報を求めたが手掛かりが無かった。何よりあの、最後頼みの詠乃からでさえ情報を得られなかったのだ。
ただ1つ戻って来たのは、高速道路で棄てられていた泉の携帯電話のみ。
もう何度目か分からないため息をつきながら盟はデスクで頭を抱えていた。
(どうしよう……。私のせいだ。私がしっかりしてなきゃいけなかったのに)
界が残した2件の依頼の方は、透が礼二の会社に頼んで請け負ってもらった。
本来、界が中国へ行く為に礼二に無理を言って回してもらった2件だった為、これは滞りなく済んだが。
いずれにせよ、事態は界が中国へ発った時より深刻になってしまっていた。
「メイ……、俺起きてるから。少し寝た方がいいよ」
イオが資料室から事務所に入ってきた。金の髪がセットされておらず、いつもより長く見える。