「それが橘さんの奥さんと直接関係ある?」 「そこまではどうだかな」 そう言いながらパソコンの時計表示に目をやった。そろそろ大石の仕事が終わる。 界は壁にあらかじめ掛けておいたスーツを羽織り、いそいそと身支度を始める。 「おし、お仕事行ってきまー」 「行ってら~所長~」 泉に見送られ界は事務所を後にした。