HEMLOCK‐ヘムロック‐

 やはり相乗りは偶然では無かった。ヘスティアは界が来る事を正確に予測していた。


『私もね、兼ねてからあなたには1度会ってみたいと思ってたの……、伯方 界サン?』


 ヘスティアは界の正体を平然と言ってみせた。

分かっているどこか、彼女がイオに
「メイは日本にいるのでは?」
と勧めた事すら、今日の為の段取りだったのではないのだろうか? と思えてくる。


 界はこの女の底知れなさに恐れと同時に武者震いを感じた。


『俺もあんたに聞きたい事が沢山ある。アイリーン・イーグルトン』


 睨み合う2人をランディはただ見ている事しか出来なかった。

 ヘスティアがアレス、アテナを憎む理由。

そして界がヘスティアを憎む理由。


この2つを知るランディの心境は、複雑であった。