『ランディ、1ついいか?』
『なんだ? 煙草か?』
『いや、煙草は吸わないんだ』
やはり界にはまだランディと言う男が掴めない。
普通に友人としての出会い方をしていたら違ったかも知れないが。
『イオが組織を抜けた事って、もちろん組織は知ってるんだよな?』
『もちろんだ。もう色々と血眼で捜してる。最高幹部だしな。
まぁ、奇しくもアイツは組織で得たノウハウで行方を眩ましてる訳だが。』
『ランディは、イオが抜けた理由は知ってるよな? 抜ける事に反対しなかったのか?』
親友故だろうが、親友ならむしろ、イオが組織に狙われる状況になる行動に賛同するのだろうか。
と界には疑問に思う部分があった。
『しなかったな。アイツがアフロディーテって女に惚れてるって話は、耳にタコが出来るっちゅーくらい聞かされたし。
まぁ俺が入った頃にはすでに行方不明だったから会った事も無ぇが。どんなイイ女なのか拝みたいもんだぜ』
界の表情が微妙な反応だったので、ランディは苦笑いで付け加えた。

