界と盟は車でまりが入院している病院へと向かった。
まりは「HEM」の過剰投与による副作用で体に急速な老化現象が起こり、25歳にも関わらず、衰弱し、弱りきっていた。
イオが紅龍會から彼女を連れ出して逃げ出したのが2ヶ月前。
その間「HEM」を投与しなかっただけでも
、かなり症状が良くなったようだとイオは言うが、元医大生の透の判断では一刻も早くちゃんとした医師に見せた方がいい。と言うものだった。
「HEM」に麻薬のような依存性が無かったのが唯一の救いだろう。まりは通常の病院に入院する事ができた。
保険が利かないのが金銭的に界達を苦しめたが。
まりは14年もの間失踪していた為、戸籍上は死亡した事になってしまっている。
この問題はちゃんとした手続きをすれば戸籍を回復出来るのだが、それでなくても彼女は今、実年齢と体年齢が釣り合わない。
紅龍會の事を事情とするのも時期ではない。
結局、歳をごまかして伯方 まりの名で入院したが、バレるのは時間の問題であろう。

