「あぁ。悪いな、私用で……」
「私用なんて言い方ないだろ」
最近紅龍會の話になると、界と透はケンカっぽい雰囲気になってしまうのだ。
「今更自分だけの問題みたく言うなよ! なんでコソコソするんだ!?」
透の怒鳴り声に反応して、事務所で飼われてるウサギのワイスがビクッと反応した。鼻をピクピクさせて様子を窺っている。
「別にコソコソしてねーだろ。今だって聞かれたから答えたじゃねーか」
「その割に俺らは界が何したいのか意味不明なんだよ! お前の事だから考えはあるんだろうけど、もっと俺らを信用して頼ってくれたっていいだろ!?
1人でどうやって紅龍會なんて組織に対抗する気なんだ?」
透が一気にまくし立てる様子は、今まで一番長い付き合いの界でさえ見るのは初めてだった。
みんなの視線で、透自身も熱くなり過ぎたとちょっと反省した様だ。
「俺はお前らの事信用してるぞ」
界は逆に穏やかな態度であった。
「こんな事になってまで付いて来てくれる奴、他には居ないと思う! 本当に感謝してる」

