「敵に回すも何も、俺はその為にこの興信所を作ったんだ。奴らが盟やまりを追う限り、俺は紅龍會と戦う」
最早透も盟も何も言い返せなかった。もうイオを仲間にする、しないの規模の問題ではないのだ。
この因縁は盟やまりを捨てない限り、どこへ逃げても断ち切れない。
「その為にイオ、お前の協力が必要だ」
かくして、イオは興信所のメンバーとして迎えられた。
元々企業スパイと言うだけあって、イオは興信所の事務全般は一週間と経たずに覚えてしまった。
一応先輩として泉がイオに仕事を教えていたのだが、今や2人はすっかり意気投合し、イオも泉と同じ様に界や透を“君付け”で呼ぶようにまでなった。
……透にはそれがますますうざかったりする。
「……て訳で、今回の依頼は西城株式会社の風評調査と中谷英二の不倫調査の2件! 風評の方は透、不倫の方は盟とイオで頼むな!!」
「え!? 俺も今回捜査すんの?」
イオが驚いて界を見る。透に至っては言葉に出来ない様な凄まじい形相である。

