HEMLOCK‐ヘムロック‐


「君はデメテルの娘で被験者の資格も持ってる。どんな形でも『HEMLOCK』に関わるって事は、それだけで幹部クラスに相当する事なんだ。まりにもパンドラってコードがあった。

コードがあるだけで、紅龍會では地位が高い、もしくは大事にされている人材だと言う事なんだよ」

「つまり、紅龍會は今でも盟を必要としてるって事か?」


 界の言葉に盟の瞳は大きく揺れた。


「まぁね。紅龍會はメイを諦めてはいない。しかも俺がまりを連れ出して逃げたから、必死に捜してるハズだよ」


「それって、いずれにしても紅龍會はウチらを狙ってくるって事じゃん!?」


 泉は自分の中で繋がった結論を驚いて口にした。


「そうだ。だからこそコイツをウチに置くのはリスクが高すぎる!」


 黙っていた透も痺れを切らした様だ。さらにイオは続けた。


「俺は企業スパイと言っても、色々な事してきたよ。人こそ殺した事は無いけど、もっと酷い事を沢山してきたし……。
紅龍會の幹部には殺し屋とかも配属されてる。そんなデカい組織を敵に回せるの?」


 全員が息を呑んで界に注目する。界の一言で興信所の運命は変わってしまう。

 しかし答えは決まりきっていた。