HEMLOCK‐ヘムロック‐




 しばらく時間を置いて、とりあえず荒れた興信所を元に戻した。
客用ソファーに界と盟が並んで座り、テーブルを挟んだ向かいにイオと何故か礼二が並んだ――念の為にだろう。

透は自分の、泉は目を腫らしながら盟のデスクに着き、詠乃は全員にお茶を配り終えると、界の所長席に座った。



 今まさに全てが明かされようとしていた。



 口火を切ったのはイオだった。


「何から話そっか?」


 全員が無言。とりあえず界も盟も大分いつもの落ち着きは取り戻していた。


「って言っても俺の言いたい事は話しちゃったし、……とりあえずメイを、」

「俺はお前達の事が聞きたい」


 礼二が思いっきりイオを遮った。遮られた彼は三白眼で隣の礼二を軽く睨んだ。


「盟、お前は、……紅龍會の人間だったんだな? ウチに来るまでは」


 礼二の問いに盟は固く頷く。

「そうか」と礼二は短く切った。
その様子に透と泉はショックだけでは言い表せない複雑な心境を抱えるしかなかった。


 盟が紅龍會の人間。

察しはついていたものの、2人にとってはまだ認めたくはない事実なのだ。