HEMLOCK‐ヘムロック‐


「社長には関係無いんだけどねぇ。この際、この場で全部話した方がいいんじゃない? 黒菱 界?」


 界はまだ透と盟に掴まれながらも、視線だけイオに向けた。

 イオは構わずに盟を見つめて続けた。



「俺はメイを愛してる」



 その言葉に盟本人はもちろん。全員が驚いて顔をあげ、イオを見る。
界も驚いていた。


「メイと一緒に居られるなら、俺は紅龍會も『HEMLOCK』もどうだっていい。
だから俺は決して君の敵ではないんだよ。界。
それに、君の為にもとっておきの情報を持ってきた」


 顔を近づけるイオに、界は再び殺気を放つ。







「伯方 まり――君の妹は生きているよ」









 その言葉に界の瞳から殺気が消え、 瞬間、興信所の時間はしばし凍りついた。