HEMLOCK‐ヘムロック‐


 メイはバイバイと手を振った。イオも振り返す。
 白衣の男に手を引かれ、遠くなって行く少女を、少年は白い廊下から2人が消えるまで見送っていた。


 次の日も、その次の日も。少年は少女の夢を見た。

白い廊下の階段下で少女を待った。

しかしあれから2人が会う事は無かった。


 少女は忽然と“ココ”から姿を消してしまったのだ。