HEMLOCK‐ヘムロック‐


「でもね~、彼、結構核心突いてたわよ。彼、数日前にウチに来てね、『黒菱 礼二と盟は本当の兄妹ですか?』って聞いてきたの」

「!!」


「あと『HEMLOCK』の取引が行われてた『Raiz』の会員リストを頼んできたわ」

「アイツ、『HEMLOCK』を知っているのか!?」

「恐らくね。私達以外にアレを知ってる人物がいるなんて信じられないケド。
もし、そうだとしたら彼は――。
……とにかく城戸 勇は確実に何か“目的”を持ってアナタ達に近づいてるわよ。くれぐれも気を付けて」







「兄貴?」

「悪い。何だ?」


 界に呼ばれ、礼二は現実に帰ってきた。


「いや、ぼーっとしてたから」

「……お前達、最近変な事はないか?」


 礼二と会話が噛み合わず、界は首を傾げた。


「え? 突然なんだよ?」

「ならいいんだが」


 礼二は父、灰仁の墓石に視線を戻す。そのまま呟く様に次の言葉を口にした。


「……いい加減、“お前達の目的”を話てくれてもいいんじゃないか?」


 突然の礼二の言葉に2人は目を見開いて固まる。


「お前達が興信所を開いた“目的”だ」