HEMLOCK‐ヘムロック‐





「こんにちはー」


 メガネ刑事、映の声。
2人の刑事が興信所を訪ねてきた。


「あ、映くん、森永さん、いらっしゃい!」

「今日は黒菱兄妹は墓参りだろ?」


 泉に招かれながら森永刑事が言った。


「うん。森永さんなんで知ってんの?」

「アイツらの親父さんにはお世話になったから……。アタシもこの後行く予定だし」

「そんな日に一体何のの用なんですか?」


 透が奥の部屋から現れ、話しに入ってきた。


「……」


 何故か映は申し訳なさそうに目を背ける。

とりあえず4人は依頼人用のソファーに向かい合って着いた。
 森永刑事が脚を組み直して唐突に話し始めた。


「透の3年前の事で話があるんだけど」


 そしてチラッと泉の方を見る。

「構いません。その子は俺の事件の事は知ってます」

「あ、透くんがホストの時の……」

「じゃあ単刀直入に聞く。アンタ、『HEMLOCK』についてはどこまで知ってんの?」


 森永刑事の透に向けた目は刑事の目だった。


「……俺は」

「透くんは悪い人に騙されたんです!! クスリの事だってよく知らないんだよね!?」


 泉は割り込んで主張した。透も映も驚きの表情で彼女を見る。