HEMLOCK‐ヘムロック‐


「『紅龍會』自体はデカい組織だし、その界隈では名も知れてる。これ以上何か起これば、いつかは『紅龍會』と『HEMLOCK』の繋がりが明かされるかもしれない」

「でも“その繋がり”が世間に出てしまったら」


 盟は不安げに俯いた。父に供える花が揺れる。


「私達、どうなるの……」





 界は何も答えなかった。
 盟も問う事を止めた。



 しばらく車を走らせて、2人は郊外の自然が多く残る土地にたどり着いた。
この小山の上の一辺に黒菱家の墓地がある。
 駐車場には黒い車が一台留まっていた。


「兄貴の車だ。もう来てんだな」

「行くの? 今行ったら兄さんと鉢合わせるわよ?」

「俺は平気。向こうが嫌かもしんないケドな」

「なら、行きましょう」