一応は戸塚駅に集合するものの、俺等の心は折れそうになっていった。


『今日も居ねぇのかなぁ…』


諦めかけたその時!!


『広末涼子!!!!』


テツが見つけた!!


『ウオッ!!マジだ!!

ヤッタなぁ!!笑"』


その瞬間、俺等は何とも言えない喜びに包まれた。


『ちょっと待て!!』


テツが広末涼子の方を見て言った。


『広末の後ろに居る奴見てみろ!!』


『……!!

何だあのスーツにハンチング帽被った怪しい奴は!!』


『何かキョロキョロしてんぞ!!

あのサングラスも怪しい。

ストーカー!?』


『広末涼子が危ない!!』


『ちょっと待て!!!』


『テツ!!

早く行かねぇと…

………??』


『あれ!!

相良さんじゃねぇの…』


『あの人、変装してたんだよ!!

だから目につかなかったんだよ!!』


『そうとわかったら先越される前に急がなきゃ!!』


俺等は慌てて走っていった。


すると相良さんも俺等に気付いた。


『相良さんは俺とロンに任せて、テツは広末の所に行くんだ!!』


『わかったぁ!!』