三月に入ると、横浜総合高等学校内は三月八日の卒業式に行われる【無礼講】の話で持ちきりだった。


この【無礼講】とは茶羽の伝統行事で、卒業していく三年生で尊敬している人や、また仲が良かった人に【タイマン】を申し込むとゆうイベントだ。


誰が誰とタイマンを張るかで校内は盛り上がっているのだ。


とくに今年は、横浜トップに君臨する相良龍一に誰が挑むかが目玉になりそうだ。


【一年】


『修斗は無礼講、誰かに挑むのか?』


『俺はKさんのとこに行くつもりだよ。笑"』


『そっか、修斗はKさんに憧れて茶羽に入ったんだもんな。』


『あぁ。

勝てる気しねぇけどな。笑"

ロンはやっぱ東城さんか?』


『あったりめぇよ!笑"

一回は挑戦してみたかったからよ。』


『頑張れよな!笑"

テツはどうすんだ?』


『フッフッフ。

俺は…』


テツは天井を指差した。


『俺はバカだからよ、トップのところに行ってくるわ。笑"』


『ハッハッハ。

死ぬなよな。笑"』


『ホント、生きて帰って来いよ。笑"』


『大丈夫だよ!

………多分…汗"』