『テツ…

ロンやっぱ強ぇなぁ…』


『修斗は川崎の中学だったから知らないだろうけど、アイツ、横浜ではかなり有名人なんだよ。』


相手の得意な攻撃を、ことごとく潰してる。


有名になるわけだ…


しばらくすると、三地は動けなくなった。


その瞬間、ロンの何かが一気に切れた。


倒れてる三地に馬乗りになり、ボッコボコに殴り出した。


『久美の痛みは、こんなんじゃねぇぞコラァ!!!!』


グシャッ


グシャッ


嫌な音が響き渡る。


蜂矢の連中もビビッて動けない。


『ロン!!

止めろ!!』


俺とテツでロンを押さえつける。


『あ゙〜〜クソが!!!』


『見てみろ!!

本当に殺す気か!!!』


ロンの下には、顔の形がわからないくらいグチャグチャになった三地の姿が。


『ロン…

もう良いだろ…』


『ハァハァハァ…』


『なっ。

行こう。』


俺とテツはロンを連れてその場を離れた。


しばらくして俺はロンにタバコを渡した。


『……サンキュー。』


そう言ってロンは少し笑った。