二日後、

にんげんさんたちは、
死んだにんげんさんを大きな箱に入れて、

さらにそれを、
ピカピカ光るものへ入れて、
遠くへ運びました。

ひなどりさんは、
にんげんさんたちを追いかけて、
じっとじっと見はっていました。

でも、にんげんさんたちは、
死んだにんげんさんが入った大きな箱を、
ひなどりさんの見えないところへ
持って行ってしまいました。

それでもひなどりさんは、
にんげんさんたちが出てくるのを
じぃーっと待ちました。

ふしぎなことに、見えないところから
出て来たにんげんさんたちは、
大きな箱でなく小さな箱だけを
持って出てきました。

そしてにんげんさんたちはその小さな箱を、
一匹の黒色のにんげんさんに渡すと、

そのにんげんさんだけを残して、
それぞれ別の場所へ去って行きました。

今、小さな箱のそばにいるのは、
そのにんげんさん一匹だけです。

黒色のにんげんさんは、
小さな箱を開けて、
中から白いものを取り出し、
それを見つめていました。