私は教室に戻る。

やっぱり誰も私に目を向けない。

それでもいい。

決めた。岡田くんのことは諦める。もっとしっかりした私になってから恋をしよう。


授業が始まる。
国語は得意なほう。

「教科書43ページ、誰か読んでくれ」

「はい!」
私は読むことにした。
目立ちたい。
皆に認めて欲しいから


それくらいのことでいい。


勇気を出す。一歩踏み出すことはいいことかもしれない。