確かに…朝方の4時では無いようだ。

「成績半ば、運動神経も体したことない亥崎 雷烏さんにはこんな取り柄があったんですね~」


冗談混じり+上から目線がこんなに腹立つとは思っていなかった

(しかし、謎だ...正直、ナポレオンの子孫と豪語出来るほど睡眠時間は短いはずなのに…何故、今日に限って)


考え込んでいる間に煉路は居間に上がり茶菓子とお茶を貪っていた

(………?…!?……!!??)

「煉路ストップ!その茶菓子しぃ~わぁ~...」


んっ?と言いながら振り向いたその手元には妹背山特産の杏子塩昆布が…


「最悪だ…」

直後に立ち眩みに教われるが近くの棚を支えにして何とか立ち直る。額に手を当て頭痛を抑える。

「どぅふぁひぃたの?ふぃつにふぃふぃふぁふぉ?『どうしたの?別に良いだろ?』」

口から昆布がはみ出ているためモゴモゴしながら話している…そこまで好きなのかよ

「って!んな場合じゃないって!煉路、その杏子塩昆布は姉貴の…」


口に無理やり詰め込んでも尚はみ出ている昆布が床に落ちる。口をアホのように開けて唖然としている。