ここは妹背山[イモセヤマ]町

鳴神[ナルカミ]高校を中心に輪状に町が広がっているのが特徴だ。


その西の方角の閑静な住宅街の家のインターホンが鳴らされた


ピーンポーン


鳴り響くチャイムの音、夢の中でもしっかり聞こえてくる。
夢をぶち壊すこの音はこのインターホンを作った業者の陰謀に違いない

そんな事を思っていると再びインターホンが鳴らされる。


(…いっそのこともっとナチュラルで響きの良い音に変えてやろうか...)

心地好い夢を中断させられたせいで無性に腹が立つ…立腹だよ!立腹!


布団を蹴り飛ばし勢いをつけ起き上がる
ふと、外を見ると太陽が傾きつつある…?


(ドウイウコトダ?)


自分に問いかける。自分はそんなに寝る質では無いんだが

そう言えばさっきまで鳴っていたインターホンの音が消えたな
と、思っていると…

ピピピピピーンポーン


……連打ですか!?