次の日、いつもの場所に立っている蝶花が見えた。 でも、いつもとは違って若干下を向いている。 近づく俺に、気付いてない様子。 「おい」と声をかけると、思いっきり叫びやがった。 俺の耳にはキーンと、蝶花の叫び声が響いた。 「ぅるっせーなぁ」 ちょっと機嫌が悪くなった俺は、蝶花を置いて1人で歩きだした。 まあ、置いていくのはいつものことだけど。