side-美帆

プルルル

あ、先生からの電話だー。

「はーい?」

「あ、俺だけど・・・」

「うん。わかるけど用はなに?」

「あのさー、斉藤由梨絵って教師いんのわかる?」

斉藤由梨絵って・・・
うちの学校の教師でもあり、龍桜と敵対している烈火(レッカ)の総長の彼女でもある。
確かあたしあいつに殺されかけた気がする・・・。

「うん、わかるよ。烈火の総長の彼女じゃん」

「・・・!やっぱり・・・。そういうことか」

「なにが?」

「斉藤由梨絵が今日の放送でお前が桜姫ってことがわかったからなんか企んでんだよ」

あー、まああたし普段はウィッグ被ってるからね。

「んー、まあ大丈夫っしょ。あたし強いし」

「ははっ。まあそーだけどなんかあったら言えよ?」
先生優しいなー・・・
今、先生に触れたいかも・・・。

「うん。ありがと。・・・ねぇ先生?今から会えないよね?」
試しに聞くだけ。

「んー、てかさ、あと5分くらいしたら美帆んち着くよ?」

「えっ!?なんで来てんの!?!?!?」

「俺が会いたいから」
どうしよう・・・
超嬉しいんだけど・・・。

「うん、あたしも会いたい。じゃあ待ってるね」