「大澤~。お前もしかして龍桜に入ってたんじゃねーの?」

後ろから先生の声がする。

「え・・・てかいつからいたんですか?つーかあたしが暴走族なんか入るわけないじゃないですか」

「最初から見てたよ。お前がキレる前にそろそろ出てやろうと思ったんだけど。でもその必要はなかったみたいだ。」

最初からって・・・
はあああああああああああ!?!?!?
あたし、先生のこと好きってバレバレじゃん!!
しかもキレてるとこ見られただとぉ!?

「お前が俺のこと好きなのは知ってるし。キスんとき気持ちよさそうだったもんなぁ・・・?あと、キレてるとこは男の俺でもビビったわ」

「え・・・あ・・・えと、あたし全部口に出してました?」

「お前・・・面白いな!!」

うーわ。
最悪だー・・・

「てかこんな話どうでもいいや。大澤は龍桜に入ってたのか?」

「入ってないですよ。」

入ってたどころが総長やってたっつーの。

「ほーう・・・。今年の5月まで女が総長やってたらしくてなぁ。確か、「桜姫」って呼ばれてたらしいぞ。それにこの学校の暴走族に入ってる奴らはみんな龍桜に入ってるからな。まぁそいつらに聞けば桜姫のこともわかるだろう・・・。」

うっ・・・。
桜姫はあたしのことだっけ。
どうしよう。
連中に口止めしても先生は意地でも聞きだすだろうし・・・。
ここは白状しちまうか。