大きな黒のワゴンに乗り、私の家に向かった。




「名前何て言うの?」



「へ!?」



いきなりの質問に変な声を出してしまう。


「はははは!俺、田島悠。」



初めて声を出して笑う彼にまた胸が高なる。



「宮澤潤です」


「潤か〜、なんかわかる気がする(笑)」




「そうですか?」



そんなこと初めて言われた。

「うん、かわいいよ」



この名前でよかったって思った私は単純?



「ありがとうございます」



彼の顔を見るとまっすぐに前を見ながら微笑んでいた。