そして、また、ゆっくりと、 まばたきをした。 「それだけの為に、ボクを待っていたの?」 それだけ? だって、私はユヅキさんにお礼が言いたかった。 それに・・・ 会いたかったから。 「早く帰って、しっかりゴハン食べて休まないと、また倒れるよ」 そう言って昨日みたいに目を細めて、やわらかくユヅキさんは笑った。 そういえば、今日は、食欲が少しあったし、眩暈もない。 あれ? 体調、良いかも。 何で気が付かなかったんだろう。