端整な顔立に不釣合いな目の下のクマ。

深くて、低くて、心地良い響きの声。

長身で細身なのに、力強くてしっかりとした腕と体温。

優しい言葉を吐き出す赤味を帯びた唇。

酷くゆっくりとまばたきをする彼は、とても美しかった。







最後に聞いた


「おやすみ」


の声が、

私の深いところで、まだ響いている。