ヒワズウタ ~チヒロ~



「ここのバイトの子ですよね?
 少し休ませてあげてください。」



なんの躊躇いもなく店長に言うと、彼は、ゆっくりと私を降ろした。



「立てるかな?」



「・・・はい」



喉が貼りついたみたいに声が出ない。



そのまま店長に支えられて、さっきまでいた従業員室に逆戻り。